教育新聞の記事
6月29日
授業は昼過ぎまでの「小さな学校」 教育の将来像示す
経産省の有識者会議「『未来の教室』とEdTech研究会」は6月25日、第1次提言を公表した。超高齢社会への対応が迫られるなど、課題先進国の日本にとって、創造的な課題発見・解決力の育成が求められるとし、個別学習の推進や「先生」の役割の多様化、「小さな学校」の実現など、EdTedhによって実現する教育の将来像を示した。同省では7月から実証事業を始動し、EdTechを活用した学習プログラムの開発や普及に向けた環境整備の在り方を検討する。
有識者会議では、中高生や大学生、学校関係者、教育産業関係者らを交えたワークショップを複数回実施。その議論を第1次提言提言としてまとめた。
同提言では、創造的な課題発見・解決力の育成が求められるこれからの日本の教育では、EdTechによる多様な教室空間、「先生」、学習内容、ツールが、学びの生産生の向上をもたらすと予想した。教科学習は個別最適化が進み、学習者が自身のニーズに合わせてプログラムや教員を選べるようになり、STEAM教育などの文理融合型の探究プロジェクトによって、課題発見・解決力を身に付けるようになり、従来の学年や単位、卒業などの概念は薄れると指摘した。
「先生」の役割も変化し、知識を教えるだけでなく、一人一人の生徒の学習ログを踏まえて個別対応したり、生徒の探究活動に「思考の補助線」を入れたりするなど、多様な「先生」の在り方を可能にすべきだとした。
授業は昼過ぎに終わり、午後は地域や企業の課題を生徒と大人が一緒に探究する「小さな学校」になるとした。
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