8月23日
先日の台風11号(2日間で降水量330mm)、その後の大雨と、六甲山上は8月だけで既に降水量が600mmほどになっている(神戸ゴルフクラブの雨量計での計測)。神戸市の年間の平均降水量は1216mm(六甲山はそれより多く2000mmほどと言われている)、そして8月は平年なら90.9mm(神戸市)だから、その量の膨大さが分かる。その後も天気は不安定なまま、これから台風シーズンを迎えるだけに心配だ。
台風の後、あちこちで土砂崩れがあり、芦有、表六甲は深刻な崩落箇所があったとのこと。復旧に数カ月を要す(芦有は2年)と聞いている。六甲山には南北東西4ルートの道路があり、台風直後は全部閉鎖、現在東六甲、裏六甲ドライブウェーだけが開通し、裏六甲を下りて、トンネルを通り、南側、神戸市市街地に出るルートを取るしかない。今後の台風、大雨などで裏六甲で土砂崩れが起きて車でのアクセスが出来なくなったら、ケーブル、バス、電車、徒歩でがんばるしかないが、昨年のようにケーブルも休止になったら、、、歩いて上がり下り? 六甲山町では自主避難を勧められた家庭もあり、これ以上土砂崩れが起きないよう祈るような気持ちである。
神戸新聞の記事「広島と共通点多い六甲山、今後の雨に土砂崩れの警戒必要」
神戸、西宮、宝塚市など周辺人口が200万人を超える六甲山は、広島市の土砂災害現場と同じく、もろい風化花こう岩でできている。山裾に宅地が広がるなど共通点も多く、今後の雨に警戒が必要だ。ーー全文
兵庫県のハザードマップ、土砂災害風水害の危険箇所を見る事ができる。
今回六甲山で崩れている場所は、マツクイムシで枯れたマツが多い場所とのこと(灘警察より)。六甲山も風化したもろい花崗岩(マサ土)の山で、手を入れて整備しないと、木が死んで根が緩むと崩れやすい、と山の土木工事を多く手がける方から聞いた。
災害防止のために、枯れたマツを伐採し地域に合う広葉樹の苗を植える、健康な森にするために必要であれば木を間引き、整備するなどの努力が必要ではないか。神戸市の砂防の一環として整備をお願いしたいが、同時に地域コミュニティーでも出来る事を探っていかねば。例えば、六甲山を活用する会、六甲山環境整備協議会の活動など(他にも活動されている方、グループなどが多数あると思うが)、これから積極的に参加して、自分たちで出来る事を学んでいこうと思う。
2、3年前から急な大雨が増え、家の前の道を滝のように水が流れ落ちるようになった。数年前(もっと?)から気温が上昇しているのと関係があるのか、無いのか、、、排水経路の整備と共に、長い目で見た気候変動への取り組みも大切だ。
www.rokkosan.comに記載の22日現在の道路状況:台風11号による土砂崩れ等により不通となっていた、裏六甲ドライブウェイ、東六甲ドライブウェーは、開通しております。(神戸市発表)六甲山上施設にお車でご来場の際は、裏六甲ドライブウェイまたは東六甲ドライブウェーをご利用ください。表六甲方面(神戸市灘区)からのお車でのご来場の際は、六甲山トンネル(有料)を抜けて、裏六甲ドライブウェイ経由でご来場ください。東六甲ドライブウェー開通をうけ、西宮市越水から六甲山牧場までの県道16号線は通行できます。「芦有ドライブウェー」も一部(芦屋⇔宝殿間)開通しております。芦有ドライブウェイ芦屋ゲートから、東六甲経由で六甲山にもアクセスできるようになりました。なお、表六甲ドライブウェイをはじめ、西六甲のドライブウェイは、現在も不通です。※西六甲ドライブウェーは、現在復旧作業中です。表六甲ドライブウェーは、倒木・土砂崩れの為現在復旧見込みは未定です。